カナダ下院議会の総選挙
来る10月21日月曜日、カナダ連邦下院議会総選挙が実施されます。
カナダの現与党は前回2015年の選挙で政権を奪取した自由党ですが、今回は支持率ではほとんど差のない(どちらも30%強)野党第一党の保守党との激しい票争いが予想されており、どちらに政権が渡るか見通せない状況となっています。
以下、両党の概要です。
カナダ自由党・・・現与党
党首:ジャスティン・トルドー首相
支持基盤:都市部(オンタリオやブリティッシュコロンビア、オタワやモントリオール)
対アメリカ:独自路線
前回の選挙戦では、うまく若者の票を集めたことで与党となったと言われているようです。
ただ、かつてカナダ政界の寵児としてもてはやされたトルドー首相については最近、過去の贈賄疑惑や人種差別疑惑などのスキャンダルが発露しており、選挙戦にどこまで影響が出るか不安の残るところです。
党首:アンドリュー・シーア
対アメリカ:親米路線
保守党は財政・経済問題を政策の中心に置いている政党です。カナダをエネルギー大国足らしめている中西部産の石油・天然ガス業界からの支持が特に厚いようです。
自由党他は環境保護の観点からエネルギー政策には厳しい政策を発表しており、大きな争点の一つになると予想されています。
ほかにも野党第二党である新民主党(社会民主主義)や緑の党(環境主義)、ケベック連合(ケベック主権主義)などの政党がありますが、大局としては自由党と保守党の戦いとなります。
なお、下院議会選挙は4年に1度、10月の第3週目と決まっているようです。
今後4年間のカナダの行く末を決める大事な選挙になりそうですので、選挙権こそありませんがしっかり注視していきたいと思います。
Bye!