資源国カナダの恩恵と不安
先日Essoのガソリンスタンドで給油する機会があったのですが、ガソリン価格の安さに驚きました。
その価格、なんとCAD$0.95/L!為替計算をし日本円に直すと、リッター約78円です(1CAD$=82.00円で計算)!
国際原油価格の1つであるWTIが最近のOPEC総会で決定された原油の減産幅拡大により約US$60まで上昇し推移している中、カナダ国内のリテール価格はそこまで影響を受けていないように見受けられます。
これはカナダが長年、世界有数の原油の純輸出国(輸出量ー輸入量がプラス)であり、国内の石油製品の価格が国際原油価格に左右されにくいことが理由の1つに挙げられそうです(ちなみに最近アメリカも純輸出国となりました)。
それどころか、カナダ国内での重質油生産量が増えすぎて石油製品価格の下落を招き、カナダ経済の中心を担うエネルギー産業に悪影響が出てきてしまっているようなことも聞こえてきます。
ガソリンの一消費者としては安いに越したことはありませんが、カナダ経済の将来を考えると、あまり手放しで喜ぶことはできないような気もして複雑な感じです。
Bye!